遅延型アレルギー検査をやってみた驚きの結果【ADHDの体験談】

こんにちは。ADHDのすみれです。

この記事はこんな方向けに書きました。

  • 小さい頃からお腹が弱い
  • 原因不明の体調不良に悩まされている
  • 発達障害の方
  • 精神疾患の方

私は子どもの頃からお腹を壊しやすく、体質だと思ってあきらめていました。

原因不明の体調不良にも悩まされていましたが、遅延型の食物アレルギーが原因だったことが30代にして発覚。

私のように遅延型食物アレルギーと気付いていない方が、知るきっかけになればと体験談をまとめました。

遅延型アレルギーとは?

食物アレルギーには2種類あり、食品を摂取してからすぐに症状が出る「即時型」と、時間が経ってから症状が出る「遅延型」があります。

今回、私が検査を受けたのは「遅延型」の方です。

即時型が食後すぐに急激な症状が出るのに対して、遅延型は時間が経ってから緩やかな症状が出るため、自分が食物アレルギーだとなかなか気が付きにくいです。

即時型アレルギー

摂取した2時間以内にアレルギー反応(症状)が出現します。

【即時型アレルギーの症状】

  • じんましんやかゆみなどの皮膚症状
  • 鼻水や喉のイガイガなどの粘膜症状
  • 咳、息苦しさなどの呼吸器症状
  • 腹痛、嘔吐、下痢などの消化器症状

遅延型アレルギー

摂取後、数時間・数日経ってからアレルギー症状が出現します。

遅延型アレルギーの症状はさまざまで、即時型アレルギーの症状のほかに、不安・うつ病などのメンタル症状や、頭痛・疲労といった身体症状まであります。

つまり、精神症状や体調不良の原因が、実は遅延型アレルギーだったということもあるのです。

遅延型アレルギーの諸症状
疲労、腹部膨満、便秘、下痢、胃炎、頭痛、偏頭痛、不眠、関節痛、皮膚発疹、関節炎、喘息、うつ病、慢性疲労症候群、不安、注意欠陥障害、多動性障害、過敏性腸症候群 など

遅延型アレルギー検査を受けた経緯

精神科の主治医が診察で、私が遅延型アレルギーの可能性があると気づき、検査をすすめてくれたのがきっかけでした。

【主治医に伝えた私の症状】

  • 朝起きたとき胸のあたりがズシンと重い
  • くしゃみや鼻水が毎日出る
  • 体調が悪い
  • 毎日お腹をくだしている
  • 朝起きたとき頭が痛い

遅延型アレルギー検査は、通院している精神科で採血を受けました。

血液はアメリカに輸送されて検査を受け、結果が出るまで2-3週間。

審査結果の説明も病院で主治医から受けました。

遅延型アレルギー検査の費用

遅延型アレルギー検査の正式名称は『IgG食物過敏セミパネル』もしくは『IgG食物過敏フルパネル』といい、自費検査です。

セミパネルとフルパネルの2種類の違いは、検査する食材の数(項目)です。

【遅延型アレルギー検査の費用】
セミパネル(120項目)税込:29,800円
フルパネル(219項目)税込44,000円

※病院により価格が異なります。

主治医いわく、フルパネルは普段食べないような食材も入っているので、セミパネルでじゅうぶんとのことで、私はセミパネルを受けました。

▼自宅でも受けられます▼


遅延型食物アレルギー:ADHDの私の検査結果

検査結果を見て、そりゃ毎日お腹の調子が悪いわけだと納得。

検査結果は、食品ごとのアレルギー反応の強弱を0から6の数字で評価します。

  • 0-2は問題なし
  • 3.4は4日に1回以内なら摂取OK
  • 5.6は基本食べない方がいい

    【私が遅延型アレルギー検査で3以上だった食品】

    5-6(基本NG)

    • 牛乳
    • グルテン
    • オート麦

    3-4(ローテすればOK)

    • 白米
    • 醸造イースト(醤油、お酢、みりん、日本酒など)
    • アーモンド
    • ソラマメ
    • エンドウ豆
    • ピーナッツ
    • トウモロコシ

    グルテンと牛乳は摂取するとほぼ100%お腹を壊すので、とても納得。

    米と発酵食品もダメだったのは予想外で驚きました。

    食後、お腹が痛くなったり、脳内の多動(頭のなかがゴチャゴチャする)がひどくなったりしたのですが、毎日何かしらのアレルギー食材を食べていかたらだったとは……。

    遅延型アレルギー食材の除去・ローテ食を試した効果

    数日でこんな効果を実感しました。

    • くしゃみと鼻水がおさまる
    • 朝の頭痛が出なくなる
    • 食後にお腹が張らない
    • 朝起きたときのうつ症状が軽くなる
    • 体調が良い日が増える
    • お腹を壊すことが減る

    遅延型アレルギー検査を受けたメリット

    まず、自分が遅延型アレルギーだと知れたのが良かったです。

    主治医が気づいてくれなかったら、ずっとアレルギー食材を食べ続けていたかと思うとゾッとします。

    そして、客観的に検査結果を数値で見ることで、やっと自らの意志で食べるものに気をつけられるようになりました

    私はADHDなので、衝動性は強く、食べたいものを我慢するのがどうしても苦手です。

    発達障害者はグルテンを食べない方がいいと知ってはいたものの、遅延型アレルギー検査を受ける前は、なかなか摂取を控えられなかったのです。

    また、検査結果が自分の体感(この食材を食べたら体調を崩す)にフィットしていたので、検査は伊達じゃないと感じました。

    遅延型アレルギー検査のデメリット

    保険適用ができないため、検査が高額になってしまうことです。

    だいたい3万円から4万円はかかります。

    また、遅延型アレルギー検査の有効性は、医師の間でも見解がわかれています。

    私は、遅延型アレルギー検査を推奨する医師の見解に納得したり、食品が精神疾患や発達障害の症状に影響をあたえる話を読んだりしていたので、検査を受けました。

    高額な検査なので、納得がいった方のみ受けた方がいいです。

    遅延型アレルギー検査:終わりに

    自分では気がつきにくい遅延型アレルギー。

    子どもの頃から苦しめられていたお腹の弱さの謎が解けて、ADHDが発覚した以来の驚きでした。

    食べるものの心身への影響は大きいので、心身の不調に悩まされている方は食事にも気をつけてみてくださいね。何かヒントが見つかるかもしれません。

    ▼自宅でも受けられます▼


    ▼食事が発達障害、うつ、不妊、慢性疲労などに及ぼす影響を知りたい方はこちら▼

    栄養に気をつけることで、実際に患者さんにどんな変化が起こったかの事例がたくさん載っていてわかりやすかったです。

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