【ADHDの夫婦関係】ADHD妻と円満な定型発達者夫の特徴4つ

こんにちは。ADHDのすみれです。

ADHDを抱えていると、家事や感情のコントロールが苦手で、恋愛で苦労することも多いのではないでしょうか?

実際に私は、ADHDの特性が災いしてお別れになった人もいました。

そんな私でも、今では無事に結婚できて、夫と仲良く暮らしています。

しかも、夫は発達障害者ではないので、発達障害に詳しいわけではないのにです。

夫婦円満な理由は、私が若い頃より特性を改善できたからもあるのですが、夫がADHDの私と相性が良いタイプだったことが大きいです。

相性が良い理由を4つ挙げましたので、ADHD妻と定型発達者の夫という夫婦のサンプルとして、興味本位でご覧いただければと思います。

ADHDと夫婦関係①夫が発達障害者と同じような辛い経験をしていた

夫はこのような人です。

  • 努力ではどうにもならないことがあると理解している
  • できないことで私を責めない
  • 生産性で私のことをジャッジしない

そんな心の広い人なのですが、夫自身が苦労した経験があるからこそ培われたのではないかと思います。

というのも、夫は持病があるからです。現在は症状はたいぶ軽くなっていますが。

しかし、まだ症状が重かった頃は、仕事に多少の支障が出て、会社から目をつけられたそうです。

会社に持病を打ち明けても理解を得られず、居辛くなってしまい転職することに。

転職先でも持病に対する理解を得られず、周囲の風当たりは強かったとか。

今ではフリーランスとしてバリバリ働いている夫ですが、当時は病気のせいで出世も望めないことに絶望したそうです。

目に見えないもののせいで、やる気がないと周りから誤解されてしまう。

これって、発達障害者が散々味わってきた苦しみと一緒ですよね。

夫は、人間には努力ではどうにもならないこともあると体感しているからこそ、私が何かできないことがあっても責めないのでありがたいです。

ADHDと夫婦関係②夫がADHDっぽいところがあるのでお互いに寛容になれる

夫はこのような特性があります。

  • 時間を守るのが苦手
  • しょっちゅう忘れ物をする
  • ハマった漫画やドラマを昼夜逆転してまで観る
  • やるべきことの先延ばしが多い
  • 会話を忘れやすく、同じ質問を何度もする

そのため、当初は夫のことを、「もしかしたらADHDなのかな?」と思っていました

一方で夫は下記のような面もあり、総合的にみて日常生活に支障はきたしておらず、特に自分の特性を気に病んでいなかったりします。

  • コミュニケーション能力が高く、対人関係の問題がない
  • フリーランスなので自分の好きに予定を組める
  • 得意なことを仕事にして結果を出している

夫は困り感は強くないにせよ、ADHDの私と特性が似ており、お互いのやらかしに寛容になれるのです。

ADHDと夫婦関係③夫と私の「好ましい整理整頓レベル」が近い

キレイ好きで、部屋が常に整理整頓されていないと気が済まない。

もし、そんな男性とADHD女性がお付き合いをしたら、お互いに苦労するかもしれません。

一方で夫はこんな感じです。

  • 洋服や靴下を床やイスに脱ぎっぱなし
  • テーブルに食器や仕事道具を置きっぱなし

この、「使ったものをすぐに片付けない」のはADHDあるあるですね。

夫と私は、部屋の散らかりの許容範囲が同じくらいなので、多少散らかっていてもお互いストレスを感じないのです。

散らかりが度を超えるとお互いストレスを感じ出すので、手分けしてお片付けをしますが、床やテーブルに少しくらい物があっても平気です。

パートナーと一緒に住むとなると、「好ましい整理整頓レベル」が近いかどうかは毎日のことなので地味に死活問題


たまたま夫が、少しくらい散らかっていても平気な人だったので良かったです。

ADHDと夫婦関係④夫のメンタルが強いので共倒れにならない

私は豆腐メンタルなのですが、夫はメンタルがかなり強いので助かっています。

発達障害者は脳の器質的な問題により、不安を感じやすいそうなのですが、実際私も不安が強いタイプです。

コミュニケーションも苦手なので、人間関係のストレスも抱えやすいです。

そのため、つい夫の前でネガティブ思考を炸裂させてしまったり、ストレスで八つ当たりしてしまうことも

このとき、夫は真に受けずに受け流してくれたり、「考え過ぎだよ。こうしたらいいよ」と相談に乗ってくれて気持ちを軽くしてくれます

メンタルが強い人は、メンタルが弱い人と違って日ごろのストレスが溜まり辛く、相手のストレスに対処する余裕があるようです。

一方で、2人ともメンタルに問題がある場合は共倒れになってしまうことも

たとえば、こんなことが起こります。

  • お互いに自分のことで精一杯で、相手を支える余裕がない
  • 口論が増え、交際がストレスになる
  • 別れた方がいいのに、共依存になり別れられない

私が揺らいでも揺らがない夫のメンタルと情緒が安定しているところには本当に感謝です。

メンタルが安定している人と一緒にいると、徐々にこちらのメンタルも安定してきます。

ADHDと夫婦関係:相性が良い相手とは居心地が良くて自然と補い合える存在

夫はADHDっぽさがありつつも、私より困難が少ないため、リードしてくれるのでありがたいです。

面白いことに、時間を守ったり段取りをすることはADHD診断済の私の方が得意なので、私が夫を助けることもあります。

夫と私は、似た面では共感し合いつつ、足りない部分は補い合って、うまくバランスが取れているように思います。

私の場合は、男性側があまりにきちんとした人だと、釣り合うように自分もしっかりしなきゃとしんどくなるし、相手も私に不満を感じてしんどくなってしまうパターンに陥ります。

そのため、ADHDっぽさのある今の夫が、一番一緒にいて楽です。

相性が良いとは、「お互いが無理に合わせなくても、一緒にいるのが苦にならない」ということ。

私はたくさんの失敗を経て、だんだん自分に合っている人がわかってきて、結果、相性の良い人にたどり着けただけなので、まずは経験が大事です。

そのなかで、自分の改善しなければいけない点もみえてくるので、どんどん恋愛の失敗も減っていきます。

歩みはゆっくりかもしれませんが、発達障害でも成長できるし、幸せになれます。

発達障害者と定型発達者のカップルが、仲良く暮らすためにお互いどうやって歩み寄っていけばいいかが詳細に記されています。私自身の特性を理解するのにも大変役立ったおすすめの一冊です。

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