『僕の妻は発達障害』の作者はどんな人?実話なの?ADHDが解説
この記事でわかること
  • 『僕の妻は発達障害』は実話ではなくフィクション
  • 実話にしなかった理由とは?
  • 作者のお二人はどんな人?
  • 作品に込められた作者の想いとは?

こんにちは。ADHDのすみれです。

漫画を読んでみて、上記のことが気になったので調べてみました。

『僕の妻は発達障害』は発達障害への解像度が高く、ADHDの私でも自信をもっておすすめできる作品。

ご夫婦ともに漫画家であるナナトエリ先生と亀山聡先生の共作です。

ナナトエリ先生は発達障害であることを明かしています。

 

『僕の妻は発達障害』は実話ではなくフィクション

主人公の知花さんの心理描写がリアルなので、ノンフィクションだと錯覚していました。

しかし、『僕の妻は発達障害』は実話ではなくフィクションとのこと。

フィクションではありますが、ご夫婦のご経験がもとになった作品とのことで、作品との共通点は多いです。

作者ご夫婦と漫画の共通点

  • 主人公はアパレル販売員。ナナト先生も販売員をしていた
  • 猫を飼っている
  • 結婚後に発達障害が発覚した
  • 夫が漫画家アシスタント歴が長い

では、なぜ実話にしなかったのかですが、納得の理由がありました。

『僕の妻は発達障害』を実話ではなくフィクションにした理由

『僕の妻は発達障害』を実話にしなかった理由ですが、ナナト先生いわく「フィクションだからやれることがあるし、誰も傷つけないで済むから」とのことでした。

親族も友人も傷つけなくて済むと。

実際、漫画の主人公である知花さんへの辛辣な意見も少なくないです。

ナナト先生を主人公として描けば先生が直接批判されるわけなので、ご夫婦も周囲の方もとても傷ついたはず。

それを見ている当事者側も辛くなってしまいます(知花さんへの辛辣な意見を見るのも辛いくらいなので)。

フィクションで描くというのは良い落とし所に感じました。

『僕の妻は発達障害』作者のナナトエリ先生はどんな人?

作者のナナトエリさんのご経歴や発達障害については以下の通りです。

ナナトエリさんの印象とご経歴

動画をみたところ、ナナトエリさんは非常にサバサバした方で、男前・姉御肌といった言葉が似合う女性。

漫画の主人公の知花さんとはまったく違うタイプなので驚きました。

北海道の百貨店で10年以上アパレル販売員の経験があり、店長まで務めたそうです。

その後、仕事を辞めて、ずっとなりたかった漫画家になるために上京

亀山聡先生との馴れ初め

夫となる亀山先生との出会いはTwitter

ナナト先生が上京に先立ち、漫画関係の人とつながろうと思い、漫画家アシスタントだった亀山先生とTwitterでやり取りするようになったそうです。

そして、上京後に逢瀬を重ねてご結婚。

結婚2年目、30代半ばで発達障害が判明したとのこと。

ナナトエリ先生の発達障害

ナナト先生は、下記の通りご自身の特性に言及しています。

私は特性としては、多動・多弁が特に強いですが、感覚過敏やLD(学習障害)等、他にも多くの特性が多かれ少なかれあると思います。

上京する際も、仕事のあてもなく出てきたため、当初は食うにも困る状況だったとか。

先生は「あと先考えられない」と仰っていて、発達障害ゆえの衝動性がうかがえます。

男性っぽくて、男友達が多いそうで、コレも発達障害女性あるあるですね。

また、発達障害者のなかには恋愛の感情がわからない方がいるのですが、先生はそのタイプ

恋愛感情ではなくとも、夫のことを信頼や尊敬をしているから一緒にいるとのことでした。

『僕の妻は発達障害』作者の亀山聡先生はどんな人?

亀山先生は、大学在学中から漫画家アシスタントを開始。

22歳からその後15年もアシスタントをしていたそうです。

ネームがなかなか通らず、アシスタントとしての実力は上がっていく一方で、ご自身の作品を描くことは減少。

それがナナト先生との出会いが刺激となり、また頑張るようになったとのこと。

ご夫婦で共作することになった経緯

ナナト先生は発達障害の特性から、アイディアを出すのが得意だったり行動は早かったりする反面、根気強く作品を仕上げるのが苦手。

亀山先生は根気はあるけれど腰が重いタイプ。

ご夫婦で長所短所が違うので補い合うことができ、共作というスタイルにたどり着いたそうです。

『僕の妻は発達障害』を描いた作者の想い

ナナト先生と亀山先生が『僕の妻は発達障害』に込めた想いにはグッとくるものがありました。

ナナト先生:暗くない障害者漫画を描きたかった。障害者だからって不幸ってわけじゃない。

亀山先生:その人なりの理屈があってみんな生きているので、それを認めようという話

私は、「発達障害に生まれたので不幸な人生で終わりました」では悔しいと思って試行錯誤しているので、ナナト先生の想いに共感。

また、発達障害者は健常者とは違った行動原理をもつため理解されにくいです。

そのため、亀山先生のように「その人なりの理屈がある」と言ってくれる方がいるのは嬉しく思います。

終わりに

ナナトエリ先生と亀山先生の人となりを知って、さらに『僕の妻は発達障害』を好きになりました。

『僕の妻は発達障害』は現在4巻まで発売中。

ドラマ『僕の大好きな妻!』は、6/4から放送が始まりました。

ドラマと漫画はストーリー展開が違うので、漫画から入った私も新鮮に楽しむことができました。

どちらも発達障害者の実態をわかりやすく表現したおすすめの作品なので、ぜひご覧になってみてください。

東海テレビ・フジテレビ系全国ネット 2022年6月4日スタート
土ドラ『僕の大好きな妻!』
2022年6月4日(土)~7月23日(土)予定<全8話>
毎週土曜日23時40分~24時35分

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