*発達障害は恋人にカミングアウトした方がいい
*カミングアウトのタイミング
・特性が目立つ場合→早めが良い
・特性が目立たない→好きなタイミング。ただし、時間が経ち過ぎると打ち明けづらくなるため注意。
*発達障害の特性の伝え方
・すべてを受け入れてスタンスはNG
*カミングアウトにはメリットもあるがリスクもある
*発達障害を受け入れてくれた人と幸せになろう
こんにちは。ADHDのすみれです。
健常者の恋人(現在の夫)に、付き合ってから半年でADHDを告白した体験談と考察を書きました。
好きな人への発達障害のカミングアウト。
自分のことを知ってほしい気持ちと、関係性が変わったらどうしようと不安な気持ちの板挟みで、悩まれる方も多いのではないでしょうか?
私も悩んでいた時期がありましたが、カミングアウトの結果、無事に恋人の理解を得られて、それからの方が仲が深まりました。
少しでもご参考になったら嬉しいです。
発達障害は恋人へカミングアウトすべき?
信頼できた恋人には発達障害を伝えた方がいいと思います。
恋人は一緒に過ごす時間が長いですし、将来一緒に住む可能性もあるので自分にも相手にも影響が大きいからです。
特に、発達障害は子どもに遺伝する可能性が高いので、結婚前のカミングアウトは避けて通れないでしょう。
特性を知ってもらうことでケンカも減らせますし、より関係性が深くなります。
何より相手を好きになるにつれて、隠している後ろめたさに耐えられなくなります。
発達障害を恋人へカミングアウトするタイミングは?
発達障害の特性の出方はひとそれぞれ。
私の経験や色んな当事者の方の事例を拝見した結果、カミングアウトのタイミングは以下の2パターンがおすすめです。
恋人に迷惑をかけるのが目にみえている場合は早めのカミングアウトが無難
やらかしが多い場合は、遅かれ早かれカミングアウトしなければならないときがきます。
であれば、恋人との関係が不穏になる前に早めに打ち明けてしまった方がよいでしょう。
悪印象を与えてからカミングアウトすると、「できないことへの言い訳」とみなされやすいためです。
私は未診断の頃の恋人は、今思えばADHDの特性が災いしてお別れになっていました。
特性は隠し通せないですし、打ち明けて2人で試行錯誤した方が末永く一緒にいられる確率は上がります。
やらかしがそこまで多くない場合は言いたくなったタイミングで大丈夫
恋愛関係で発達障害の特性がそこまで目立たない方は、恋人との関係性が安定してカミングアウトしたくなったときでも大丈夫です。
恋人への被害が少なく関係が良好であれば、「気にしないよ」といわれるケースが多いです。
診断から時間が経つと、発達障害の特性との付き合い方がうまくなります。
私の場合は、恋人(現夫)と出会ったときは診断から時間が経っていて年齢も30代。
以前より恋愛のやらかしは減っており、恋人のことを信頼して「この人には知って欲しい」と思ったタイミング(付き合って半年)で打ち明けました。
とはいえ、付き合ってから時間が経ち過ぎると打ち明けづらくなるのでご注意ください。
発達障害の特性を恋人へどう説明するか
恋人にカミングアウトして、ADHDや自身の特性について詳しく説明しました。
事前に特性を言語化して、わかりやすく伝えられるよう準備して臨みました。
恋人に説明した特性
- ADHDは脳の機能障害で治らない
- 子どもに遺伝する可能性がある
- マルチタスクが苦手で要領が悪い
- 先延ばし癖がある
- 疲れやすく家事を溜めやすい
- 動作が遅くて何をするにも時間がかかる
- 仕事ができずストレスが溜まりやすい
- 不安を感じやすい
- 感情のコントロールが苦手
あわせて、「ADHDでも努力はするけれど、どうしても迷惑をかけることはある。恋人の負担が少ない範囲で助けてもらいたい」と伝えました。
「ADHDの私の全てを受け入れて!」というスタンスは絶対やめた方がいいです。
ADHDに生まれたことに罪はなくとも、同じように恋人も私に迷惑をかけられまくるいわれはないからです。
カミングアウトを受けた恋人(現夫)は、こんなことを言ってくれてありがたかったです。
- 「すみれがADHDでも気にしないよ」
- 「家事は俺もやるし、苦手なことは俺がやればいいし」
- 「子どものことは、困ることがあったら2人でどうにかしよう」
辛酸をなめてばかりの人生でしたが、恋人のおかげでやっと報われたように思いました。
実際、家事をやれる限りは頑張っている姿をみせていたので、理解してくれたのもあったのかと思います。
発達障害を恋人へカミングアウトするメリット
恋人へ発達障害をカミングアウトしたことで、こんなメリットがありました。
- 後ろめたさから解放された
- 何でも話せるようになって関係性が深くなった
- 理解者ができて生きやすくなった
- ケンカが減った
- 苦手なことは恋人がやってくれるようになった
発達障害を打ち明けることで、相手との関係性が変わってしまわないか不安ですよね。
私もカミングアウト前は「恋人が気を遣うようになったらどうしよう」と心配でしたが、ギクシャクするような変化はなく、前より心の距離が近くなりました。
たまにケンカもしますが、同じケンカを繰り返さないよう特性を前提とした対策を2人で考えます。
家事の役割分担にも役立っています。
発達障害を恋人へカミングアウトするリスク
恋人へ発達障害をカミングアウトすることで、お別れになるリスクもあります。
実際、恋人に打ち明けた結果、「発達障害なら最初からそう言ってよ!」と言われて、別れることになった当事者さんがいました。
とても傷ついていました。
そのときは辛いと思います。
しかし、長い目でみたときに、発達障害に差別意識のない方と巡り合った方が幸せになれます。
私は恋愛相手ではないケースですが、発達障害を打ち明けたひとに「悲劇のヒロインぶっててバカみたい」と言われたことがあります。
もちろん、縁を切りました。
発達障害の自分を受け入れてくれる人と幸せになろう
発達障害は目に見えない障害なので、まだまだ理解が進んでいません。
そのため、カミングアウトされたときの相手の反応で、今後付き合っていくべき相手かどうかを見定めることができます。
悲しいけれど、離れていくならそれまでのご縁だったんです。
その人とサヨナラすることで新しい出会いがやってきます。
本当にあなたのことを大切に思っている人は、発達障害であることを受け入れてくれるはず。
その人のことを全力で大切にしていきましょう!
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