こんにちは。ADHDのすみれです。
ADHDにとって、浪費・衝動買いは大きな困りごとのひとつ。
私も元もと、浪費・衝動買いがひど過ぎて、貯金が0円になったこともありました。
サプリを何万円も衝動買いしたのに、面倒で飲まなくてダメにしたり、衝動買いした洋服をほとんど着ないでタンスの肥やしにしたり…。
そんな私も、たくさん痛い目に遭って、無駄遣いをしないためにはどうしたら良いかがわかってきて、今では大きな失敗をしなくなりました。
ポイントは、自分の脆弱な意志の力に頼らないことです。
①お金を使うのを我慢するのではなく安いものに置き替える
衝動性が強いADHDにとって、何かを我慢するのは難しい話。
そこで、浪費をやめようと我慢するのではなく、「安いものに置き替える」方法がおすすめです。
たとえばこんな感じです。
- コンビニではなくスーパーを使う
- 人と会うときは飲みではなくお茶やランチ
- 自宅でお酒のかわりにウィルキンソン
- 高めの美容室から安めの美容室に変える
我慢するよりもストレスが少ないので、自然と継続できます。
ひたすら出費を切り詰めても、それがストレスになって結果、散財してしまいます。ほどよくお金を使った方がいいです。
下記の手順で考えてみてください。
- 必須ではないのに、ついついお金を使っているものを洗い出す。
- それよりお金のかからない方法がないか考える。
②衝動買いしたいのはストレスを発散したいだけと自覚する
衝動買いが増えるのは、だいたいストレスがたまっているとき。
ものが欲しいからではなく、ストレスの発散のためにお金を使いたくなるんです。
そのため、衝動買いしたくなることが続いたら、
「ああ、自分は今ムシャクシャしてるからお金を使いたいだけなんだな」
と自分を客観視すると、買いたい気持ちが失せます。
本当に欲しいからではなく、ストレスを発散したいだけと気付くと、お金を使おうとしていたのが一気に不毛に思えるんです。
ストレスの山は数日で去るので、それまでやり過ごせば散財せずに済みます。
また、物を買うのではなく、あまりお金のかからない他の方法でストレスを発散するのもおすすめです。お菓子をたくさん食べたり、ペットショップに動物を愛でに行くなどすれば、痛い出費にはなりません。
③3か月だけ卓上カレンダーで簡易な家計簿をつける
ついつい散財してしまうのは、今月すでにいくらお金を使ってしまったのか把握できていないから。
ここで、本格的な家計簿を付けて費目を細かくわけて管理しようとしても、ADHDは詰みます笑。
楽チンな方法は、卓上カレンダーに毎日の出費を記録して食卓に置いておくことです。
たとえば、3/24の欄に「食費500円、交通費340円、日用品300円、計1,140円」と記入します。※実際は「食費」は「し」というように省略して記入。
卓上カレンダーに記録するメリットは2つ。
- 食卓に座ったとき自然と目に入るので、記録し忘れずに済む。
- 毎日、日々の出費の一覧が目に入るので、「今月はかなり使っちゃったから財布の紐を締めよう」のように振り返りができる。
私はノート型の家計簿やスマホアプリだと継続できませんでした。自然と目に入らないので記録し忘れるし、確認を怠るからです。
費目は細かくわけずに、ざっくりとでOKです。
私は食費という費目には、家で食べる食事、お菓子、外食など食べ物ならなんでも含めちゃいます。
完璧主義になって、細かく費目をわけて支出を記録すると挫折します。まずは、細かい内訳よりも、自分は月に一体いくら使っているのかを把握するのが重要です。
ずっとやろうと思うと辛いので、まずは3か月だけと思ってやってみましょう。
予想外の金額を使っていて驚くと思います。そしてその驚きが、自然と浪費・衝動買いを減らしてくれます。
④買い物かごに入れておいて数日放置
ネットショッピングにて「買いたい!」と思ったものは、とりあえず買い物かごに入れて決済せずに放置。
そうするとADHDなので、すぐ買いたかったもののことを忘れます笑。
数日後、たまたまその買い物かごの中を見たときに、「なんでこれ買いたかったんだろ?」と思ったら削除します。けっこうな頻度で削除するので、いかに衝動での買いたい気持ちがあてにならないかを学習できます。
しばらくたっても買いたいと思ったら、それは無駄な買い物にはならない確率が高いので買います。
この方法で、かなり無駄な衝動買いが減りました。
⑤周囲にとめてもらう
私は買う買わないのジャッジが下手な自覚があります。考え足らずなまま、勢いに任せて買ってしまうんですよね。
そのため、数千円以上の買い物の場合は、毎回夫に相談します。夫は超冷静なので、「特に必要じゃない」ととめてくれます。
また、私は以前、20万円契約のパーソナルトレーニングジムに通おうとしたことがあります笑。
職場の人に相談したら冷静にとめてくれました。「まずはエレベーターを使わずに階段の登り下りをしてみる。それに、あんな急激に筋肉つけてもトレーニング辞めたら維持できないから意味ないよ」と。
みんな自分と違って冷静で驚きます。相談すると衝動買いも減るうえに、衝動買いしない人の考え方を学べて一石二鳥です。
ADHDの衝動性は強いので少しずつでいいから改善していこう
いきなり全部はできるようにならないです。
私も30代半ばにしてようやく散財が落ち着いてきたところですし、油断すればきっと元に戻ります。
完璧主義にならずに、試行錯誤して少しずつ現状よりも良くなっていけばOK!
家計簿も数日途切れても、とりあえず平均値を書き込んでおいて、また再開すればいいのです。
ゆっくりではありますが、発達障害でも成長していけます。
お互いあせらずに進んでいきましょう。